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防災体験館 体験レポート

駅から直結、徒歩0分。消防車やヘリにも乗れる、東京消防今昔体験パーク レポート
東京消防庁 消防博物館 訪問'05/9/21
東京消防庁 消防博物館 館内

今回は、防災体験館とは違いますが、東京における消防の歴史と、東京消防庁の活動についての広報施設「消防博物館」です。駅から直結しており、お出掛けついでやちょっとした暇つぶし・休憩にも気軽に立ち寄りやすい、消防署併設型の施設です。

東京消防庁 消防博物館の様々な防災体験コーナー

1 消防博物館の外観です 2 駅から直結、徒歩0分の近さ
消防博物館・四ッ谷消防署の外観 駅と直結する地下1階入口
四ッ谷消防署の地下1階と1階、4階から7階までが消防博物館で、界隈を見下ろせ自動販売機もある10階の休憩室も利用できます。 1階出入口に加え、地下1階入口は地下鉄丸ノ内線四ッ谷3丁目駅2番出口に直結でアクセスも良好。無料コインロッカーもあります。

3 クラシック消防車がお出迎え 4 更に昔の消防馬車も
昭和30年代に活躍したベンツ・メッツはしご自動車 馬が牽引する蒸気ポンプ車
地下1階と地上1階は、東京消防庁の歴代消防車両を展示。子ども用消防服を着られる、防火衣試着コーナーもあります。 明治時代に活躍した馬牽き蒸気ポンプ、消防ヘリコプターも展示されています。一部の車は消防イベントで走る事もあります。

5 3階では現代の東京消防庁の活動 6 子ども向けの消防オンステージ
3階 現代の消防ゾーン 模型ショーステージ
3階では、現代消防について見る事ができます。3階に上がるとすぐの場所では、コミカルなジオラマショーが演じられます。 火事や救急要請にどのように対応するのか、かわいらしいミニチュアの街で、模型と共に映像と音と光で再現されます。

7 消防・救急隊員の装備コーナー 8 特殊装備品の展示コーナーも
3階 消防隊員の装備展示 化学機動中隊HAZ-MAT 特殊装備品展示
消防隊員の消火服や資機材、レスキュー隊員の救助工作資機材、救急隊員の救急資機材が展示されています。 化学機動中隊HAZ-MAT(ハズマット)が使う化学防護服や水難救助隊員の装備など、特殊装備品も間近で見る事ができます。

9 アニメシアター 10 子どもに人気の消防Q&Aコーナー
アニメシアター 消防Q&Aコーナー
防災アニメーションなどを上映するミニシアターです。モニター前のボタンで約10タイトルから選択可能で、英語版もあります。 消防や防災に関するクイズ端末も多数あり。防火や災害時の行動など、多岐に渉る防災の知識をゲームで学べます。

11 他にも消防ゲームがいろいろ 12 4階は明治から昭和の近代消防
消防ゲームコーナー 4階 近代の消防フロア
こちらは、ミニチュアの街で自分で消防車を動かして、火災現場への出場・消火作業などのミッションをクリアする実体ゲームです。 明治時代から第二次世界大戦までの、近代化しつつあった時代の消防資機材と、近代消防の歩みをジオラマ展示してます。

13 戦時中の消火器具 14 5階は江戸時代の街火消を紹介
戦時中の消火器具 5階 江戸の街火消
空襲などの大火に備えた、消火弾や手榴弾式消火器はじめ、戦時中の防火体制の歴史と使われた資機材が見られます。 「火事と喧嘩は江戸の華」と言われた、江戸時代の町火消しや大名火消しの活動や、使われた器具を紹介。

15 江戸の火災消火の様子を再現 16 当時使われていた資機材も展示
江戸町火消の活動ジオラマ 江戸町火消装束と龍吐水
江戸の町屋で、火災が発生してから消火までの様子がジオラマで再現。光と影、音とナレーションで、刻々と展開してゆきます。 昔の火消し装束や手動ポンプ「龍吐水」なども展示されています。何十本もズラリと並んだ、火消組のまといも壮観です。

17 5階屋外で実物消防ヘリも展示 18 こちらは中に乗る事ができます
東京消防庁 消防ヘリ「かもめ」 消防ヘリ「かもめ」コクピット
5階バルコニーでは、実際に活躍していた消防ヘリ「かもめ」を展示。1階吹き抜けにも「ちどり」が展示されています。 5階の「かもめ」は機内に乗る事もでき、当時そのままのコクピット機器類や座席に触れる事ができます。

19 疲れたら10階の展望休憩室へ 20 消防・防災用品販売コーナーも
10階 展望休憩室 地下1階 ミュージアムショップ
東・南・西に開けた休憩室には、机や椅子、自動販売機もあって飲食可能です。6階には企画展示室があります。 地下1階の受付兼ミュージアムショップでは、消防グッズや防災用品も売っています。





  

体験した印象

 地震・津波・火山に関する展示内容もありますが、主に東京の消防歴史博物館と東京消防庁の広報館といった趣の施設です。とはいえ、小難しいものではなく、大人から子供まで楽しめる内容で、現に小さなお子さん連れを多く見掛けるほどです。なお途中の階では、企画展を行う事もあり、今回見学した時は家具固定をはじめとした防災用品に関する内容でした。10階の展望ラウンジは、ガラス張りで三方に眺望が利くので、開放感たっぷり。自動販売機もあって、休憩には格好の場所です。展示を見て回り、疲れたら休憩してまた続きを見て、少なくとも半日はゆっくり過ごせる事と思います。

 また、ここに展示されているクラシック消防車は、消防イベントの際に館外へ出張するようで、防災イベントレポート#04 東京国際消防防災展の際にも、東京ビッグサイトで見かけています。ご覧の皆さんは、このページのどの消防車かわかりましたか?

  
  

東京消防庁 消防博物館の施設情報

 
所在地: 東京都新宿区四谷3-10
四ッ谷消防署内
URL: http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/museum.html
TEL: 03-3353-9119
開館時間: 9:30-17:00
入館料: 無料
休館日: 月曜(祝日の場合翌日)・年末年始
交通アクセス: 東京メトロ丸ノ内線四ッ谷3丁目駅2番出口に入口直結
駐車場: なし

映像シアター あり 消火体験 土砂災害
119番体験 煙避難体験 火山
地震体験 水害 応急手当
津波 台風体験 耐震補強
ガイドツアー 土・日・祝日の13:45より30分間