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「防災対策=まず非常持出袋を備えること」そんなイメージを持たれている方も多いかと思います。 でも、被災の現場・現実を考えると、そんな「通説」も実は役立たない事が判明しつつあります。市民防災ラボは「命を分ける防災対策は、非常持出より事前の家屋対策」だと提言します。 非常持出袋=避難用品・被災生活用品に過ぎない 「これさえあれば万全!」と謳う非常持出セットは多いもの。しかし冷静に思い返すと分かりますが、下図の通り、非常持出は、災害(被災)の瞬間を無事に切り抜けた後で初めて役立つ、避難・被災生活の不便を軽減する用品に過ぎません。非常持出が役立つ前に死んでは、無用の長物でしかありません。
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災害で主に命を分けるのは発災時
風水害や土砂災害など、ある程度予期できる災害でさえ、一旦押し寄せたらその力の前にはなす術がありません。まして、突発地震の様に突然起きる災害では、対応する間すらありません。左のグラフは、1995年の阪神淡路大震災における、神戸市での犠牲者の死亡時刻を分類したものですが、ご覧の通り、犠牲者の80%以上が発災後15分以内に亡くなられた事がわかります。 命を分ける発災時の保護は、事前の家屋対策のみ 「○○な時は××する、□□な時は△△する」等の、最後に行う小手先の対処法は、しないよりはした方がましですが、災害は人の力を遙に凌駕するもの。突然の大規模災害 − 地震による激しい揺れ、土砂災害での土砂や土石流、水害での濁流 − に直面した瞬間は、非常持出やヘルメット等を取りに行く余裕すらありません。また、その中身や使用場面を考えるとお分かりの様に、非常持出は、災害発生の瞬間に命を守る物ではありません。ですから、発災時に主に生死を分けるのは、普段よくいるスペースを、事前にどれだけ安全にできるかに掛かっていると言えるのではないでしょうか? 非常持出の活躍も、エコノミークラス症候群はじめ災害関連死を防ぐ知恵も、まずは災害発生時を無事通過してこそ。「自分は災害では死ぬことはないだろう」という心理(正常化の偏見)もあってか、最初から生き残った前提で防災を考える人が、一般市民はまだしも業者や自治体関係者ですら多く見られるだけに注意が必要です。 |
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命を分ける防災対策は事前の家屋対策 − 建物対策と屋内対策
災害の瞬間に命を守るためには、まずは前もって平時のうちに、家屋対策をする事が肝心です。災害に強い家にできれば理想的ですが、そこまでできないとしても、災害で取り敢えず死なない家・被害のより少ない家にするだけで、メリットは多くあります。 家本体と家の中、2つの対策 家屋対策には、ご存知の様に建物本体の耐力を確保する建物対策と、屋内の減災を図る屋内対策の2つがあります。どちらか一方だけでは、もう片方が原因で死傷する可能性が依然残るため、予算や労力に合わせて可能な範囲で両方行いたいところです。
上記の建物対策・屋内対策それぞれについては、別ページで更に詳しく解説します。 |
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